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バフェットの銘柄選択術、いわゆるバフェットロジーを使って、保有株の長期リターンを予測したいと思います。
具体的には、億万長者をめざす バフェットの銘柄選択術のやり方をそのまま保有株で実践します。


  • 適用する銘柄

ハブの2020年の株価を予想し、2020年に売却したときに期待できるリターンを算出しようと思います。それをやるための大前提として、消費者独占型で、高いROEを持続できる銘柄でなければなりません。私はハブはそのような銘柄だと確信しています。

なぜそう思うかは、これまでにも何度か記事にしているので、ここでは省略します。興味があるかたは、次の記事を読んで頂ければと思います。

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では、長期的に安定して高いROEをたたき出せる企業への投資が、いかに魅力的であるかを説明します。

  • ハブを初めて買ったあのころ
     
私がハブへの投資を始めたのは2013年の初頭でした。
そのころ、ハブのBPSは1,720円、EPSは287円でした。
したがって、ROEは287÷1,720で16.7%でした。
1株あたりの配当は79円でしたので、配当性向は79÷287で27.5%でした。
EPSの残りの72.5%は内部留保されたことになります。

HUB予測1


過去の同社の業績と今後の見通しを考慮すると、2013年のROEは同社にとって特別高かったわけではなく、今後2020年までこのROEを達成可能であると考えています。

ここでは、ROE16.7%、配当性向27.5%を2020年まで一定とし、ハブの2020年の株価を予想することで、投資の期待収益率を算出します。


  • ROEは2つに分けて考えよう
     
バフェットの銘柄選択術では、ROEを内部留保に対応する分と配当に対応する分の2つに分けて考えています。ハブの場合、

16.7%×0.725=12.4%が内部留保に対応する分
16.7%×0.275=4.59%が配当に対応する分

となりますね。

2013年のBPS1,720円はROEの内部留保に対応する分12.4%で成長し、2014年には

1,720円×1.124=1,928円 になります。

株式会社が利益を計上し、配当を支払ったあとの残りは内部留保されますが、これもすべて株主のものです。したがって、2013年の内部留保208円を2013年のBPSに足したものが2014年のBPSになると考えて、

1,720円+208円=1,928円 と考えても同じです。

ROEと配当性向が一定なら、毎年これが繰り返されるわけで、将来にわたってBPSを計算するのはすごく簡単です。毎年BPSを12.4%増やしていく計算をするだけで、その結果は以下のようになります。

HUB予測2


BPSに対してどれだけ効率的にEPSを生み出すかを表したのがROEですから、各年のEPSは今予想したBPSにROE16.6%をかけてすぐに求められます。(EPS=BPS×ROE)

あとはEPSを配当性向27.5%で配当と内部留保とにに振り分けて、以下のような表が完成します。(Excelでやってますが非常に簡単ですね)

HUB予測3

2020年までの配当金の合計は1株あたり975円となります。


  • 予想株価に基づく期待収益率の計算
     
上記の予想では、2020年のハブのEPSは638円です。2020年におけるハブのPERを想定して、将来の株価を予測します。現在、ハブのPERは約12倍です。私がハブを初めて購入したときは約10倍で、このときはまだ日本株が徐々に上がり始めた頃です。したがって、10~12倍を想定しておけば、まあまあ堅いとは思います。

しかし、ハブの業態から考えて、オリンピックのある2020年は、非常に業績が好調であることが予想され、またその頃には、JASDAQではなく東証一部に昇格しているかも知れません。予想通り高いROEを維持して成長を続けていれば、市場からの評価は今よりは高いはずです。したがってPER15倍をつけても何ら不思議ではなく、予測の範囲内としたいと思います。

そうすると2020年のハブの株価は

PER10倍として 638×10=6,382円
PER15倍として 638×15=9,572円

となり、6,382~9,572円の範囲にあると考えられます。

HUB予測4


では、期待収益率を配当、税金込で計算したいと思います。

売却時のPERが10倍のときで説明すると、6,382円から私の購入単価2,868円を引いた3,514円が売却益で、これに20%の税金がかかりますので、受け取りは2,811円となります。
これまでに受け取った配当の合計は975円でしたから、20%税引き後の受け取りは780円となります。
2,811+780=3,591が、この投資で得られる税引き後利益となります。

私の場合は、1株あたり2,868円の投資に対して、3,591円が上乗せされて帰ってくることになります。

この投資の収益率は
(3,591+2,868)/2,868 - 1で125%となり、
年平均の収益率になおすためには、7年間経過しているので
((3,591+2,868)/2,868)^1/7 - 1
という計算をすればよく、答えは12.3%となります。

PER12倍、15倍のケースも同様に計算すると以下のようになりました。


HUB予測5


一番楽観的なケースでは、税引き後ベースで年平均17.8%と素晴らしいリターンを出すことがわかります。


  • まとめ
     
16.7%という日本株にしては高いROEを維持できれば、年平均15%前後の税引き後リターンが見込め、ハブへの投資は十分満足のいくものになりそうです。

内部留保率が72.5%と高いことで、配当にかかる税金として外に漏れ出る株主の富は比較的少なく、長期投資するなら配当はできるだけ少ないほうがいいことが実感できました。

売却時のPERが10倍と15倍とでは、年平均リターンが大きく違ってきます。PERの上昇によってもたらされる利益の増加幅は非常に大きいことがわかります。いかに低いPERでこのような銘柄を買えるかが、長期投資のリターンを爆発的に上昇させるキーポイントとなります。


長期投資って夢があって楽しいです。

参考文献:億万長者をめざす バフェットの銘柄選択術