株でサラリーマン卒業

株価の動きに惑わされない投資法とは

リスク

「投資判断は自己責任で」

今日は前日比-14,400円(-0.31%)でした。

上昇したのはハブのみで、全体的に微減でした。日経平均は結構上がったみたいですが、いつも通り連動しません。


主力のグランディーズはなんと1/10以降出来高0のままです。さすが福証銘柄です。流動性リスクという観点からはとてもオススメできる銘柄ではありません。。。

それでも、2月上旬に発表されるであろう2013年12月期決算後は、出来高が急増し、上場来高値1,610円更新は十分可能だと考えています。売りを考えるとしたらそういうときなので、普段出来高が全然なくてもあまり気にしていません。


決算が悪かったらどうするんだと言われそうですが、そのときは黙って受け入れるしかありません。そうなったときは売りたくても売れないでしょうが、そういったリスクを取るに値するのか検討した結果、この銘柄に投資する決意をしたのですから仕方ありません。


「投資判断は自己責任で」とよく言われますが、自分の責任で判断することにはとてもスリルがあって、だからこそ投資は面白いと思うんですよね。
 

リスク計測の罠 投資家は何を信じるべきか

リスクってなんだろうと、ずっと考えていたことの一部を今日は書き残しておこうと思います。

  • リスクの定義

投資の世界で言うところのリスクとは、リターンの不確実性のことです。これは「過去の」値動きから求めた標準偏差σで表されます。 

リターンを%で表す場合、リターンの標準偏差σの単位も%となります。期待リターン5%、リスクσ=10%の意味は、リターンが+15%~ー5%の範囲に収まる確率が68.3%であるということです。

なお、このようにリターン、リスクを取り扱う場合、リターンが正規分布に従うという前提をおいていることになります。

投資の世界でのリスクの定義については、多くのサイトや書籍で説明されているので、よく読んで正しい理解をすることが必要だと思います。言葉の定義をしっかり理解せず、間違った理論を信じたり、無駄な言い争いをしたりしていては時間がもったいないと思います。

私は理系出身で今もエンジニアとしてサラリーマンをやっているので、大学レベルの数学は日常的に使っています。だから標準偏差とか正規分布とかの用語にも抵抗感はなく、投資をはじめて間もないころはふーんと聞き流していましたが、最近はよく考えるとおかしいなと思いはじめています。 


  • 正規分布に従うというのは幻想にすぎない

まず、金融商品のリターンの分布が、正規分布に従うというのは近似にすぎません。正規分布に従うことは100%有り得ません。なぜなら、リターンには下限値があるからです。株価や国債価格がマイナスになることはありえるでしょうか。正規分布に従うということは、価格がマイナスになるということがあると言っていることと同じです。

Standard_deviation_diagram
標準正規分布のグラフ (Wikipediaより)


ただ、短期間で見れば、正規分布に従っているようにも見えることは事実なので、実用上は問題ないという考え方もあろうと思います。問題なのは、長い運用期間を想定している場合です。(特に長期投資でリスクが減らせる、と間違った思い込みをしているような感覚に頼って数字をみる人ほど、罠にハマる気がします。)


  • 期待値を正しく理解しているか

これは一例ですが、個人投資家はインデックス投資をしていれば、勝ち組にはなれないにしても、負けもしないとよく言われます。これは本当でしょうか。事実、ほとんどの年でインデックスに負けるアクティブファンドの方が多数派です。例えば、過去10年間のデータによれば、60%のアクティブファンドがインデックスに負けました、など。

そうかじゃあインデックスファンドに投資したほうが、どう考えても有利じゃないか!と思ったあなたは、確率と期待値を正しく理解できていない可能性があります。


期待値は、確率×実現値の足し算です。


勝つ確率が高くても勝ったときの儲けが少なければあまり意味がありません。勝つ回数だけでなく、勝ったときにどのくらい儲かるかをあわせて考える必要があります。

ただ、人間が合理的であれば、どんなものに投資しようと同じはずです。期待リターンが同じになるように価格が決まると考えられるからです。勝つ確率が低いものには相応の儲けがあって然るべき、逆に安全なものには、低いリターンしか期待できない、というように。(このときの価格を数学的にはオッズと言います。たぶん。)



現実的には、期待リターンを正確に予想することは不可能ですし、このブログでもたびたび書いているように、人間は合理的ではなく、感情的に行動してしまいますので、投資先によって期待リターンはまちまちです。歴史的にみて株は、債券よりもリターンがよかったのですが、これは、株式投資家は、リスクを受け入れる対価を債券投資家から受け取り、債券投資家は、リスクから逃れる安心料を株式投資家に払っていると私は理解しています。


ここに罠があると思います。人間の心理による歪んだ価格決定によって、短期的に勝率が高いものほど、長期的には損する構図になっているのがお分かりでしょうか。要は、投資において、滅多なことでは負けない勝負を繰り返すことは、長期的には危険だということです。


多くの人がリスクが低いと考えている投資先(つまりこれまでの歴史上は、リスクが低かったもの)ほど、そしてその投資先がいままで安全だった期間が長ければ長いほど、危険度は増していくと思われます。いわば、安心料がバブルの状態です。これは、投資家がリスクを過度に嫌い、群がることにより、勝ったときの一人当たりの利益、つまり利回りが合理的水準より低くなってしまった結果です。次のように表現できるでしょう。

(投資家が安全を求めリスクを過度に嫌った結果)
A. 滅多に負けない勝負
勝った場合の利益↓ = 勝つ確率↑ × 勝ったときの儲け↓↓ 
B.滅多に勝てない勝負
勝った場合の利益↑ = 勝つ確率↓ × 勝ったときの儲け↑↑ 

(ここでいう勝負とは、ある一種類の証券を勝ってから売るまでの損得のこととします)

また、株にしろ債券にしろ、暴落時に、売りが売りを呼ぶ状態になって歯止めが効かなくなるのは、過去何度も繰り返されています。なぜ暴落が起きるかといえば、投資家が強欲だからです。他人より儲けようとするために、割高だとわかっていてもギリギリまで売らなかった結果です。ずっと安定して右肩あがりの状態が長いこと続いている場合、つまり滅多なことでは負けない勝負ばかりになっているときは、次のようなことが起きます。

(投資家が強欲で他人を出し抜こうとした結果)
A. 滅多に負けない勝負
負けた場合の損失↑ = 負ける確率↓ × 負けたときの損失↑↑
B.滅多に勝てない勝負
負けた場合の損失↓ = 負ける確率↑ × 負けたときの損失↓↓


勝つ場合も負ける場合も B.滅多に勝てない勝負 が有利です。

だから、ボロ株や、地味な事業の銘柄や、変な名前の銘柄などなど、一見あまり儲かりそうにないものに投資し、滅多に勝てない勝負に挑むのは、実は割がいい投資法だと考えられます。(私の場合は、信用取引だと破滅の恐れがあるので、現物のみにしています。)


  • 本当にそれって安全資産なの? 

すでに述べたような「罠」の存在を考えると、“年齢とともに、安全資産の割合を増やしていくべきです”というもっともらしいアドバイスには、危険な香りがします。リスクが低いと見なされているものへの投資は、人間が合理的でないために期待値の考えかたからするとそもそも不利です。その上、正規分布を仮定したことにより無視されている危険性が実は存在するということであれば、あまりに割にあわないなと思います。

将来、リタイア後に運用資産が吹っ飛んで、路頭にまよう高齢者だらけになる日が来るのではと危惧しています。

だからリスク計測は標準偏差云々といった話は役にたたないだけでなく、有害ですらあると考えています。


  • 予想される反論

屁理屈だ。未来のことはわからないのは認めるが、統計が一番信頼できるからそれに従うだけで、ほかに確実な方法がない。など言われそうです。

私には、その統計が信頼できません。統計学はれっきとした科学ですが、中途半端に投資の世界に持ち込んで、科学っぽく使われているだけではないかと疑ってしまいます。だいたい、再現性がなければそれは科学とは言えません。りんごが地球に向かって落ちるのは、何回も再現できます。それ以外の条件をそろえることができるからです。

でも、株式のリスクが過去10年間で5%だから、次の10年間でも5%と考えられますなどということは、エセ科学です。過去10年と今後10年は株式投資以外の条件があまりにも違いすぎます。


  • 結論 何を信じるべきか

金融商品のリスク計測なんて数学を無理矢理取り入れただけのエセ科学で、信用できないと思っています。では、何を信じればいいのかというと、上で述べた「罠」を生み出しでいる人間の欲だと思います。これだけは昔から未来永劫にわたって変わらない、最も信用できることではないでしょうか?

だから、投資家が一番勉強すべきことは投資家の心理だと思っています。

そして、過去の値動きなどにとらわれず、よく考えたうえで、いまは債券よりも現金よりも株が安全と判断しており、株にしか投資していません。
 

リスクプレミアムが大きい銘柄に投資していいケース

サラリーマン業が忙しく、なかなか投資のことを考える暇がないこの頃です。

消費税増税が決まりましたが、企業の業績に与える影響がどのくらい大きいのか、見当がつきません。内需株中心の私のポートフォリオには辛いことではあります。

冠婚葬祭にかけるお金は消費税が上がったからといって、あまり変わらないと思うので、こころネットに関しては影響が少ないと見ています。 

それなのに現在PER6倍台というのは、さすがに過小評価のように思いますが、1Qの営業利益が減っていることと、IR情報の少なさから、リスクを取りたくない投資家が多そうなのも納得です。


みんなが業績予想に疑念を抱いているということは、リスクプレミアムが大きくなっているということです。

このような理由でリスクプレミアムが大きいだけならば、積極的にリターンを狙いにいくべきと考えます。仮に何かしらのIR発表があって、今期の業績が期待はずれに終わることが明らかになっても、株価の下落はたいしたことありません。それは、業績予想の確度が上がることでリスクプレミアムが小さくなり、予想EPSの下落分をカバーするからです。


これがバリュー投資のいいところだと思います。(ちなみに私はバリュー投資家だと自認してはいません) 


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